6月10日、都内の気温が30度を超す昼下がり時、京橋の「ギャラりーくぼた」に出向き、松井健児さんの「米寿記念 松井健児展」を観賞しました。
当日は6日から開催されていた絵画展の最終日の一日前で、総勢約100名の観客のなかで、友人によるキューバンダンス及びフラメンコショーのアトラクションもあり、盛大な懇親パーテイが行われました。                                  
松井さんについては既に何度もHP上で紹介していますので、改めて紹介する必要はないと思いますが、旧シェル石油時代の53歳の時に会社の美術部に入部した直後に銀座で個展を開き、本社の霞が関ビルに近いので大勢の社員が来訪され、個展の醍醐味を知り、生涯に20回は個展を開くことを決めたとのことです。今回が第20回目になったわけです。
お仲間に祝福されてご満悦の松井さん 
 
   
会員の皆様も駆けつけ、松井さんの米寿を祝福しました。 
出品作品は19回展後の2年半で制作したものが大半で、絵画が100号2点・50号2点を含め計51点あり、その迫力に圧倒されました。、他に古九谷と柿右衛門を模した絵皿3点・フレスコ画1点があり広い会場にところ狭しと展示されていました。
さらに、旅行中の短時間で描いた大量の水彩スケッチもファイルされて置いてありました。ジャンルは風景画(山岳・田園・水辺・海中)・静物画・心象画・抽象画を含み、    
画風はリアリズム・印象派・キュービズム・から現代アート風に及び、テーマには、現代社会問題も取り入れ、例えば、タイトル「開かずの扉」では孤独死を、「仏の御手」では災害孤児が象徴されていました。昨年訪れたインドで朽ちた城の壁面に啓示をうけ「女神逍遥」が生まれ、その他の抽象画が出てきたそうです。画材は油彩の他にミックスメディア(複数の画材・技法をの組み合わせで構成したもの)がありました。
10点の作品をサムネイル形式で表示していますので、拡大してご覧ください。 

エーゲ海

ナポリの坂道

ピエロ

マンドリン

夏の花

錦秋十三重塔

珊瑚礁

女神逍遥

椿

交友関係では、同年配の常連が昨年だけでも5名お亡くなりになったそうで、学生時代や会社員時代の友人は後輩が大半を占めるようになったとのこと。今回の来訪者は、仕事関係では昭和シェル社友会や石油安全技術調査団のメンバー、旧制高校の友人・大学の絵画部の会員、64歳で始めたフランス語に関連したアテネフランセ・グルノーブル大学夏期講座・日仏学院の同級生、35年前に立ち上げたグループ展「虹の会」の会員、75歳から通い始めた京都造形芸術大学の仲間、80歳で始めた吹き矢の友人、85歳で始めた社交ダンスのパートナー、カルチャー関係の画家たち、旅で出会った人々等で、男性より女性の姿が多く見られました。これらの人々によりにぎやかで華やかな懇親パーテイとなりました。