二十年に一度の式年遷宮「千三百年の歴史」が続く伊勢神宮で、昨年十月「遷御の儀」が行われました。遷御の儀の翌年は「おかげ年」と呼ばれ、新宮にお参りしようと、古来、多くの旅人が伊勢をめざしました。

二十年に一度とされる「式年遷宮」は平成十七年の「山口祭」に始まり、八年をかけて多くの祭事が行われます。その間に両正殿「内宮・外宮」をはじめ、敷地内のすべてを建て替えし、殿内の御装束や新宝も新調するなど、「式年遷宮」には神様の社殿が常に若く瑞々しくあってほしいと祈る「常若」の精神とともに、優れた技術を守り伝える意義があると言われています。

また、神宮の宮域は、伊勢市の四分の一にあたる約五,五00ヘクタールにおよぶ森林ですが、今回の遷宮ではここに植樹された檜が初めから用いられ、一万本あまりの御用材の二五%を占めています。使用された御用材は捨てずに繰り返し使用されます。

伊勢神宮は、別宮と言われる社があり内宮の第一別宮である「荒祭宮」と外宮の第一別宮である「多賀宮」は昨年遷御されました。残り十二の別宮は平成二十六年に九社、二十七年に三社の遷御が予定されています。この機会を逃さずパワースポット三重にお出かけください。

先月号記載の熊野古道「伊勢路」も伊勢神宮から繋がっております。
(提供:四日市支部)