俳句同好会 活動報告 | ||
報告者 佐野さん |
当句会は毎月1度の定例俳句会を開催し、花鳥諷詠に心を寄せ客観写生を楽しむ句友の場ですが、2020年3月よりコロナ問題によりWEB等を活用した誌上俳句会の継続となってしまい、これを機に、当会の沿革をと思い、最も古くからのメンバーである敦子さん(鶴巻良輔氏)に記憶を辿って頂きました。(会社合併前の桜貝会の経緯は不明です) |
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@ 1985年の合併以前の両社の本社には俳句同好の集まりがありました。シェル石油側は句会のみならず地方の方からも数名の投句があり、比較的盛んに活動がなされており、先生に高浜虚子翁の六女「上野章子先生」を迎え句会を行い、年に1回程度の「桜貝句集」を発行していました。(2002年の第24集発刊以降は頓挫していますが) |
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A 昭和石油側も女性中心で句会は実施していたようでしたが詳細は不明とのこと。 B 会社合併後に会社厚生課より「俳句部は部員も少なく活動も小さいので活動費支給を停止したい」旨言われたため、シェル興産の外国人技術者の秘書をしていた俳句部のリーダーの渡辺道子さんから既知である鶴巻さんに「鶴巻(良輔)さん、岡田(敬吉)さんに幽霊部員でも良いので部費を出す人たちを探して欲しい」との依頼があり、不承不承ながら部費も出す数名の方々を探しました。 |
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C その年の暮れに渡辺さんより「俳句部の忘年会を開催するので出席しませんか」 |
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D 1999年1月に上野章子先生がご他界されたましたが、各メンバーの方々には存続への強い意志がありました。句会の際に同席されていた章子先生の長女の松田美子さんが俳句結社「春潮」を引き継がれたこともあり、岡田さん、渡辺さん、伊藤さん、庄司(金治)さん等が美子さんに先生を依願して、桜貝俳句会は現在まで途絶えることなく継続することが出来ています。 |
題字は高浜虚子、表紙は青木英夫「鎌倉の雪」 桜貝俳句の美子先生選は「春潮句会報」に載ります |
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E 以来句メンバーは渡辺道子さん、大原菊子さん、岡田敬吉さん、伊藤秀次さん、池武夫さん、高橋清さん、庄司金治さん、溝口龍男さん等良き句友の方々との苦心惨憺した俳句作りを初め諸談義等歴史を重ねるにつれ徐々に句友の方々も増えて現在はメンバー14名が年1度の吟行俳句会と月1度の俳句会を楽しんでいます。 F また、句会では最も大切な句座も東京ビル(四日市本社となっていた?)、新潟共同備蓄本社、大分共同備蓄本社、などに大変お世話になり、現在は関東礦油本社会議室でお世話になっています。 なお、感激したのは現俳人で数多くの俳書や句集等を刊行している俳人協会名誉会員で上野章子先生の友人でもある「深見けん二」先生が句会に参加されたことで、非常に感慨深く印象に残っています(鶴巻氏談)。 |
俳句部員の一言(広彌) 2021年6月 |
以前から社友会俳句部に誘われていましたが、2019年4月に思い切って桜貝俳句会(社友会俳句部)に入会しました。 最初の句会に参加した時は句会のテンポに圧倒され、漢字は読めない、季語はわからないでヒヤヒヤものでしたが、先生を含め部員の皆さんから温かく見守って頂き、あっと言う間に2年が過ぎました。 句会の終わった後の雑談で鶴巻さんから昔、入部した頃の話をお聞きして、この会は歴史があり、松田美子先生は俳人高浜虚子氏のお孫さんとのこと。またまた、びっくり。 その後のコロナ禍でWEB句会となり皆さんと会えなく、鶴巻さんの続編を聞きたくて、世話役の佐野さんに頼んで今回「俳句部のあゆみ」をまとめてもらいました。 俳句の世界に少し足を踏み入れて知ったのですが、世の中は俳句ブームのようです。俳句は奥が深いのですが、今は皆さんとの浜松町での定例句会、句会後の俳句談義、吟行(残念ながらこれらはコロナ禍で中断)の楽しみも分かってきました。 この記事を観て、「俳句やって見ようかな」と桜貝俳句会の仲間になって貰える会員がいれば幸いです。 |