市川(善)さん

 
 
「花韮やはじめて付くるアイシャドー」
我が家の庭に春先になると一面に咲きつつも、何故か控えめな花韮。初めてのデートに薄紫色のアイシャドーをそっとつける少女をイメージしながら作句しました。でもご存知のように花韮は独特なにおいがします。清楚な少女の中に潜む「クセの強さ」でしょうか♪ 昔出会ったそんな女性たちを思い出します。

花韮に関連して先日(2/27)、91歳で没した高浜虚子の孫、『ホトトギス』名誉主宰、日本伝統俳句協会名誉会長の稲畑汀子さんが詠まれた句をご紹介します。 
「花韮を摘み来し指のなほ匂ふ」

(2022年3月15日)