東京観光ではまず皇居前広場に行き、その濠に架かる手前の「正門石橋」と、奥の「正門鉄橋(通称二重橋)」のつの象徴的な橋を眺めますが、この画像は逆に皇居内側の正門鉄橋上から正門石橋と皇居前広場や丸の内高層ビル群を眺めたものです。

皇居へは、新年や天皇誕生日の一般参賀時に、正門が開放されて橋を渡れますが、それ以外は通常、一般人は二重橋を渡ることはできません。ただし事前手続で皇居参観の許可を得ればこのような写真が撮影出来ます。よく「手前の石橋と奥の鉄橋が同じ濠につ架かるのを総称して二重橋」だとか、石橋が二重アーチ構造なので「この石橋が二重橋である」と勝手な解釈で話す人がいますが、これらは誤りです。奥の橋を正確には「皇居正門鉄橋」と称し、これを通称二重橋と言うその由来は、もと江戸城の西丸下乗橋が前身で、木造橋時代に橋桁を支えるため、中途に台があり上下二段の二重構造の橋桁だったのでこの名がついたとか。
(提供・ 関東支部 山口正道さん)