樫原湿原全景

 サギソウ

ハッチョウトンボ
    
 
標高600m、佐賀県唐津市七山の山間部に位置する樫原湿原は豊富な湧水による湿原が広がり“九州の尾瀬”とも云われ湿原植物の宝庫となっています。
県の「自然環境保全地域」に指定され珍しい植物の他、希少種の昆虫類も多く生息しています。

湿原の規模としては決して大きくはありませんが、6月中旬から下旬にかけて桃色の可憐な花を咲かせる「トキソウ」、8月には白鷺が羽を広げた優美な姿に似ている「サギソウ」、氷河期残存湿地植物とも云われている「ミツガシワ」等の絶滅危惧植物も見られ晩春から秋にかけ約100種類を超える植物が次々と可憐な花を咲かせます。6月から8月には体長2㎝の日本で最も小さなトンボと云われている「ハッチョウトンボ」、オレンジ色の尾が美しい「モートンイトトンボ」などの珍しい昆虫類も見られます。
 (九州支部・帯刀康弘さん提供)