9月10日までの約50日間Reborn-Art Festival 2017」が牡鹿半島・石巻市内中心部や松島湾を会場に開催され、当初目標の20万人を上回る延べ約26万人が全国から来場し終了しました。

写真の旧観慶丸商店は1930年に石巻で最初の百貨店として建てられ、後には陶器店として市民に親しまれてきました。元々、陶器を扱っていたことから外壁は陶板タイルを貼り側面には上げ下げの角窓が整然と並び、変化に富んだ外観になっています。屋根はスペイン瓦葺。タイル貼りのためにコンクリート造りに見えますが3階建ての木造です。

街角に建ち、通りに面した外観がそのまま広告となる「看板建築」で、石巻の歴史を物語る貴重なものです。震災の津波で一階部分が浸水しましたが、2013年に石巻市に寄付され、15年10月に市指定有形文化財となり修復されて、今回フェスティバルのインフォメーションセンターとしてアートも展示されて活用されました。

(東北支部・喜多見 知子さん提供)