大分県の日田市から東に約10キロ。そこに天瀬温泉がある。この地の名物は、なんといっても河川敷にあるたくさんの露天風呂。旅館が管理するもの、また地元の集落の組合員が管理するものがそこらかしこに点在する。 泉質は硫黄泉、ミョウバン泉。掛け流しで、24時間いつでも入湯が可能。入湯料は100円。料金は無人の集金箱に投入。川のせせらぎの音(1/f)、カワセミの鳴き声を聞きながら、深々と身を沈めると、そこはもう別世界。むかしこの辺りの山地には高山に住む雷鳥がいた。雷鳥の南限でした。いまは、「久大本線」が走っており、「天瀬温泉駅」もあり、随分と交通の便が良くなりました。ホタルの時期(6月)になると、山あいの川筋では源氏ホタルの群舞が見られます。昨年秋から近くの山地をめぐり歩く、月一回の「天瀬ウォーキング」が始まりました。玖珠(くす)川は筑後川の上流。普段は穏やかな川が、豪雨の時は荒れ狂います。

註: 1/f (エフぶんのいち)は、川のせせらぎ、小鳥のさえずり、波の音など人に癒しや心地よさを感じさせる自然界の音のゆらぎ。
 (九州支部・小脇 宏さん提供)