北海道開拓の村の中を走る「馬車鉄道」です。

北海道開拓の村は、北海道100年を記念して1983年に設置されたもので、明治・大正期に建築された北海道各地の建造物を、54haの敷地に移築・復元した野外博物館です。 開拓時代、北海道では移動・運搬にはもっぱら馬に頼っていました。

この車両は、札幌の市街地を実際に運行していた客車を図面に基づき再現したものです。また、車両を曳いている馬は、通称ドサンコ(道産子)、正式名称を北海道和種馬と言う品種で、北海道の厳しい環境で育成されてきて、やや小型ながら辛抱強い性格で、しかも頑強で持久力があり、重い荷物を黙々と曳いてくれたようです。

馬車鉄道は、英国生まれで明治期には全国各地で運行されていましたが、現在定期運行しているのはここを含め2か所との事です。

北海道支部・伊場 正能さん提供)